知恵蔵 「円キャリートレード」の解説 円キャリートレード 低金利通貨の円の売り持ち高(short position)、高金利通貨(ドル、ユーロ、英国ポンド、オーストラリアドルなど)の買い持ち高(long position)からなる投機的な外為持ち高の総称。持ち高の損益は2通貨の金利差益と直物為替相場の変動損益からなる。為替相場が円安に変動すれば、金利差益と為替益の双方を得ることができる。一方、金利差益以上に円高になればネットで損失が生じる。 為替先物取引、上場通貨先物、外為証拠金取引などのオフバランス取引で行う場合と、現物の円資金を借りて高金利通貨建ての資産に投資するオンバランス取引で行う場合とに大別される。1990年代後半にヘッジファンドがオフバランス取引で円キャリートレードの持ち高を拡大し、円安要因になった。2004年以降の円安でも内外で円キャリートレードの持ち高が拡大し、円安要因として注目されるようになった。ただし、円売り持ち高が大きく積み上がった後は、持ち高調整として円の買い戻しが生じ、しばしば急激な円高を引き起こすので、為替相場の波乱要因として金融当局は警戒している。 (竹中正治 (財)国際通貨研究所経済調査部長 / 2008年) 円キャリートレード 「キャリートレード」のページをご覧ください。 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by
FX用語集 「円キャリートレード」の解説 円キャリートレード 低金利の円資金を借り入れて、より高い利回りが期待できる資産で運用する取引のこと。 出典 (株)外為どっとコムFX用語集について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「円キャリートレード」の意味・わかりやすい解説 円キャリートレードえんきゃりーとれーど →円キャリー取引 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by