冉冉(読み)ゼンゼン

デジタル大辞泉 「冉冉」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぜん【××冉】

[ト・タル][文][形動タリ]しだいに進んでいくさま。また、徐々に侵していくさま。
白雲自然しゅうを出でて―たる如き心持ちで一局を了してこそ」〈漱石吾輩は猫である

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精選版 日本国語大辞典 「冉冉」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぜん【冉冉・

〘形動タリ〙
① ふさふさとして、垂れ下がるさま。しなやかなさま。〔曹植‐美女篇〕
② 次第に進んでゆくさま。物事が徐々に行なわれるさま。また、徐々におかしひたすさま。草などが次第に延び広がるさま。
懐風藻(751)七夕吉智首〉「冉冉逝不留、時節忽驚秋」
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一三「百花娟(けん)を争ひ異香冉々(ゼンゼン)として春風に薫じ」 〔楚辞離騒

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