(読み)ハゲ

精選版 日本国語大辞典の解説

すき【剥】

〘名〙 (動詞「すく(剥)」の連用形名詞化) 剥(す)くこと。薄く切り取ること。また、その薄く切り取ったもの。

はが・す【剥】

〘他サ五(四)〙 付着している物をはいで離す。はぎ取る。めくり取る。ひきむく。へぐ。はぐ。
※霊異記(810‐824)上「晨朝の時に至りて、鬼已に頭髪を引き剥(ハガシ)て逃げたり。〈国会図書館本訓釈 剥 皮加之弖〉」

はが・る【剥】

〘自ラ下二〙 ⇒はがれる(剥)

はが・れる【剥】

〘自ラ下一〙 はが・る 〘自ラ下二〙 はがした状態になる。はげておちる。剥落(はくらく)する。
※俳諧・新続犬筑波集(1660)三「命ばかりたすかる鹿のすみ所 はきのはなすりはかれたる袖」
※西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二下「糊がはがれてばらばらになって」

へが・す【剥】

〘他サ四〙
① はぎとる。はがす。
洒落本・水月ものはなし(1758)中「剃刀で小ゆびの爪の廻りへ、引目を付て上の方からそろそろへがして」
② 白状する。
※歌舞伎・敵討安栄録(1796)四段「そんなら今爰でへがすか」

へ・げる【剥】

〘自ガ下一〙 へ・ぐ 〘自ガ下二〙
① ある物の上にはったもの、塗ったものなどがはがれ落ちる。めくれて取れる。はげる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一四「欠(ヘゲ)たる重箱」
② それまでの態度や意欲などを失う。おれる。→が(我)が=折れる〔=へげる〕

む・く【剥】

[1] 〘他カ五(四)〙 物の表面をおおっている皮、殻などを取り去り、中の物を外に出す。はぐ。はがす。へぐ。
※古事談(1212‐15頃)三「からの梨子のむきたるを」
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二「子供が『イイ』と歯をむく、あの時のやうな顔をして」
[2] 〘自カ下二〙 ⇒むける(剥)

むく・る【剥】

[1] 〘他ラ五(四)〙 はぎとる。めくる。まくる。むき出しにする。
※太平記(14C後)三五「猛悪の下部共辻々に打散て、是非無く奪取り剥(はぎ)むくりければ」
[2] 〘自ラ四〙 =むくれる(剥)
滑稽本・八笑人(1820‐49)二「親父の侍めがひどくむくって刀へ手をかけたから、こいつたまらぬと迯げ出すと、聞ねへ」
[3] 〘自ラ下二〙 ⇒むくれる(剥)

むく・れる【剥】

〘自ラ下一〙 むく・る 〘自ラ下二〙
① ひとりでにはがれる。むける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 腹を立てる。怒ってむっとした顔をする。立腹する。むくる。
※見るまえに跳べ(1958)〈大江健三郎〉「舞台にかまわず〈略〉称賛の熱い言葉をかわしつづけたので良重がむくれてしまった」

む・ける【剥】

〘自カ下一〙 む・く 〘自カ下二〙 物の表面をおおっている皮、殻などが破れたりはがれたりして中身が現われる。
※堤中納言(11C中‐13C頃)虫めづる姫君「さて歯ぐきは、皮のむけたるにやあらむとて」
※虎寛本狂言・蛸(室町末‐近世初)「のがれもやらず引上られて渋皮も、むけよむけよと洗はれて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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