日本歴史地名大系 「加藤寛斎随筆」の解説 加藤寛斎随筆かとうかんさいずいひつ 加藤寛斎著分類 地誌写本 彰考館ほか解説 水戸藩の下級郡吏であった加藤寛斎が永年にわたって管下の村を巡回し、そこで見聞きしたことの覚書や、自ら筆写した古文書・記録類を中心に編成したもので、随筆というより史料集である。文化年間から天保年間の記事が主であるが、安政四年のものも含まれ、おそらく安政末年、寛斎がまだ郡庁に勤務していた間にまとめたものであろう。「御領内江堰溜池大江筋発端之記」「郡名沿革」「天保御検地合分村名」など、他書にみられない貴重な記述を含む。活字本 「加藤寛斎随筆」(謄写版・昭和一六年)、「近世史料」IV(茨城県・昭和五〇年) 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by