十が十(読み)とおがとお

精選版 日本国語大辞典 「十が十」の意味・読み・例文・類語

とお【十】 が 十(とお)

  1. はじめから終わりまで。みんな。すっかり。
    1. [初出の実例]「十が十餠の形昨日新しきも今日は古く、固(もとより)古きは猶古し」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)放屁論)
  2. きっと。かならず。まちがいなく。
    1. [初出の実例]「十が十(とヲ)・戻らぬ夫に蚊に喰し」(出典:雑俳・折句袋(1779))

じゅう【十】 が 十(じゅう)

  1. ( 可能性確率などが、十の中に十ある意から ) 確実なこと。間違いないこと。とおがとお。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android