南詠恋抄書(読み)ところばいかい こいのぬきがき, なんえい こいのしょうしょ

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「南詠恋抄書」の解説

南詠恋抄書
ところばいかい こいのぬきがき, なんえい こいのしょうしょ

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
並木五兵衛 ほか
初演
安永9.7(大坂・芳沢いろは座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の南詠恋抄書の言及

【小さん金五郎物】より

…金屋金五郎は1700年(元禄13)11月に病没したが,歌祭文《金屋金五郎額の小さん歌祭文》にその浮名がうたわれ,また宇治加賀掾の浄瑠璃《難波役者評判》などが現れた。これに前後して《金屋金五郎浮名額》(1703年大坂豊竹座上演),《金屋金五郎後日雛形》(1705年大坂豊竹座上演)が義太夫節として成立,また歌舞伎では《南詠恋抄書(ところばいかいこいのぬきがき)》(1780年7月大坂角座)があり,やがて江戸に移って種々に書き替えられ,内容も江戸化した。《東都名物錦絵始(おえどのめいぶつにしきえのはじまり)》(1811年正月江戸中村座上演)は,お駒・才三の筋と抱き合わせて脚色され,〈鳥目の一角〉の原作となった作品,さらにお六・願哲の筋(《杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)》1814)や伊達騒動の筋(《裏模様菊伊達染(うらもようきくのだてぞめ)》1819),また皿屋敷の筋(《実成金菊月(みのりよしこがねのきくづき)》二番目の《盟結艶立額(ちかいむすぶうきなのたてがく)》1850)や巳之吉殺しの筋(《梅雨濡仲町(さつきあめぬれたなかちよう)》1856)などに連絡・付会して作劇されたが,いずれも原拠のおもかげをとどめぬまでに人物も事件も変容し,ただ彩りとして人名を仮借したにすぎなくなっている。…

※「南詠恋抄書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android