…戦争中のものとしてはほかに《西鶴新論》などがあるが,その活躍が目だつのは戦後で,混乱した世相を背景に,いちはやく《六白金星》《アド・バルーン》《世相》《競馬》《二流文学論》などを発表,一躍流行作家になった。私小説的文学を否定して《可能性の文学》(1946)を唱え,長編《土曜夫人》にその文学観の具現をはかったが,連載中喀血して急逝した。【大久保 典夫】。…
※「可能性の文学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...