吞舟の魚
大人物のたとえ。また、大きな獲物のたとえ。
[使用例] これは畢竟量を見るに急なために質を見る目がくらむのであり、雑魚を数えて吞舟の魚を取りのがすのである[寺田寅彦*量的と質的と統計的と|1931]
[由来] 「[荘子]―庚桑楚」に出て来る話から。どんなすばらしい人間でも、ふさわしい環境がないと活躍できないということを、「『吞舟の魚(船を丸ごと吞み込んでしまえるくらい大きな魚)』だって、岸に打ち上げられて水を失えば、アリにだって苦しめられる」とたとえています。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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