獲物(読み)エモノ

デジタル大辞泉 「獲物」の意味・読み・例文・類語

え‐もの【獲物】

漁猟でとったもの。
他人から奪い取って手に入れたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「獲物」の意味・読み・例文・類語

え‐もの【獲物・得物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 獲得したもの。
    1. (イ) 人が漁猟でとったり、動物が食い物として捕ったりする魚や鳥獣など。また、それを捕ること。〔観智院本名義抄(1241)〕
    2. (ロ) 戦争や勝負事で相手からかちとったもの。戦利品。
      1. [初出の実例]「さん候、え物はいくらも候」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))
    3. (ハ) あることから得た有益な物事。収穫。
      1. [初出の実例]「必ず其処(そこ)に見るべく、聞くべく、感ずべき獲物(エモノ)がある」(出典武蔵野(1898)〈国木田独歩〉五)
  3. 得意とする物事。
    1. (イ) もっとも得意とするわざ。特に熟練している物事。得手物(えてもの)
      1. [初出の実例]「僧はえかきなり。ことに龍がえものぞ」(出典:玉塵抄(1563)五)
    2. (ロ) 自分の得手(えて)とする武器、道具。また、武器、道具を広くいうのにも用いる。
      1. [初出の実例]「五人が五人に分け分かって、ゑものゑものにわたりあひ、半時ばかりぞたたかひける」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)五)

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デジタル大辞泉プラス 「獲物」の解説

獲物

米国の作家ロス・トーマスのミステリー小説(1992)。原題《Voodoo, Ltd》。

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世界大百科事典(旧版)内の獲物の言及

【餌】より

… 何を餌とするかは動物によって異なり,動物を食べるもの(肉食),植物を食べるもの(草食),両方を食べるもの(雑食)などの区別がある。とくに生きた動物を捕らえて食う場合を捕食predationと呼び,食うほうを捕食者predator,食われるほうを獲物(または被食者)preyという。食うものと食われるものとの関係は食物連鎖を形成して自然界の生態的平衡を維持するうえで重要な役割を果たしている。…

※「獲物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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