四天柱(読み)してんばしら

精選版 日本国語大辞典 「四天柱」の意味・読み・例文・類語

してん‐ばしら【四天柱】

〘名〙 塔や正方形平面の堂の中心となる四本の柱をいう。〔紙上蜃気(1758)〕

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デジタル大辞泉 「四天柱」の意味・読み・例文・類語

してん‐ばしら【四天柱】

塔や正方形平面の堂の周囲の4本の柱。

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世界大百科事典(旧版)内の四天柱の言及

【五重塔】より

…中央に心柱(しんばしら)または刹柱(さつちゆう)が独立し,その上部が相輪となる。初層は方三間とし,内部に四天柱(してんばしら)をたて,中に仏壇をつくる。周囲に裳階(もこし)をめぐらす例(法隆寺,海住山寺)もある。…

【柱】より

…使用する場所によって名称が異なり,外回りの側(かわ)柱と,それより1間内側の入側(いりかわ)柱,身舎(母屋)(もや)・庇(ひさし)の別があるときはそれぞれ身舎(母屋)柱・庇柱,そのほか裳階(もこし)柱,向拝柱,門や塀における本柱と控柱などといい,同じ側柱でも隅柱とそれ以外の平柱を区別する。さらに建物の種類により,仏堂では外陣柱と内陣柱,仏壇後ろの来迎柱,塔では入側柱に相当する四天柱,相輪を支持する心柱(檫),書院や民家における床の間の床柱,民家の中心的位置にある大黒柱,さらに特殊なものとして神社本殿で,神明造の妻側に離れて立つ棟持(むなもち)柱や,大社造の中心にあるうず柱などの名称がある。 断面の形状をみると,円柱と方柱のほか六角柱,八角柱,長方形の鏡柱や片蓋(かたぶた)柱,角に自然の丸みを残した面皮(めんかわ)柱などがある。…

※「四天柱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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