四節回転連鎖(読み)よんせつかいてんれんさ(英語表記)quadric crank chain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四節回転連鎖」の意味・わかりやすい解説

四節回転連鎖
よんせつかいてんれんさ
quadric crank chain

リンク装置のうちで最も基本的な機構で,4本の棒 (リンク) がすべて回転対偶 (ピン結合と考えてよい) によって環状になっているものをいう。四つ棒機構,四リンク回転連鎖とも呼ばれる。この回転連鎖では,固定するリンクを変えることによって4種の機構ができるはずであるが,そのうち2つは同種であるため,3種の機構となる。すなわち,dリンクを固定するとクランク機構,aリンクを固定すると両クランク機構,cリンクを固定すると両てこ機構が得られる。また,図のcとdを直進対偶 (他は回転対偶) とした環状の機構をスライダクランク連鎖 slider crank chainといい,種々の機構が得られ,広い応用範囲をもっている。その場合のcをスライダまたは滑り子と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android