堅昆(読み)けんこん(その他表記)Jian-kun; Chien-k`un

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「堅昆」の意味・わかりやすい解説

堅昆
けんこん
Jian-kun; Chien-k`un

エニセイ川の上流域に遊牧し,前3世紀末に匈奴冒頓単于 (ぼくとつぜんう) に征服された遊牧民族。「堅昆」とはおそらく Qirqinの音写で,その複数形が Qir-qiz (キルギス) であろうと思われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の堅昆の言及

【キルギス族】より

キルギス語を話し,自称はキルギズ,大部分がスンナ派のイスラム教徒である。古くはエニセイ川上流域のミヌシンスク地方にいて,中国の漢代にすでに堅昆,鬲昆などの名で知られた民族がその祖と考えられている。この地域では森林・草原の狩猟・牧畜のみならず,小規模灌漑農耕,そしてミヌシンスク金属文化(タシュティク文化)に代表されるような,鉱産資源を活用した冶金・手工業も行われていた。…

※「堅昆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android