…その場合に茶を供する次第(必ず懐石料理を含む)方法を厳密な茶の湯の法則に従って行う場合は,今日では茶事と呼んで,茶会とは区別している。千利休時代の茶会,または単に会(内容は今日の茶事)と現代の茶会との違いを明確にするために〈大寄せ茶会〉という称が生まれた。利休時代の客の数は1人から数人であるが,今日の大寄せ茶会は,数ヵ所に茶席を設けて,1日に100人から1000人もの客に茶を供するのである。…
… またいわゆる茶の湯の稽古は,平点前(ひらでまえ)(濃茶・薄茶),炭手前(初炭・後炭)を基本とし,小習事に進むのであるが,これは茶事の中の一つ一つの構成要素であって,茶の湯の稽古はすべて茶事につながるといえる。ただ今日では,茶の湯人口も多くすべて簡略化の傾向にあるから,茶事の中の薄茶部分(または濃茶)だけを取り出して,一日に多数(1000人ほどになることもある)の客を数ヵ所の茶席を設けて行う,大寄せ茶会(おおよせちやかい)に移行している。この大寄せ茶会を一般に茶会と呼んでいるし,茶の湯人口の大多数は,茶事に接する機会は少ない。…
※「大寄せ茶会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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