実事譚佐倉聞書(読み)じつごとばなし さくらのききがき

世界大百科事典(旧版)内の実事譚佐倉聞書の言及

【義民物】より

…1851年(嘉永4)8月江戸中村座初演の《東山桜荘子(ひがしやまさくらそうし)》(3世瀬川如皐作)は,それまでに流布されていた実録本《地蔵堂通夜物語》や一立斎文車,石川一夢らの講釈で演じられていた正保年中(1644‐48)に起きた佐倉領の強訴事件に取材し,大当りをとった作。65年(慶応1)8月中村座の《上総棉小紋単地(かずさもめんこもんのひとえじ)》(市兵衛記)や85年(明治18)12月大阪中座《実事譚佐倉聞書(じつせつさくらのききがき)》,86年12月東京新富座の《文珠智恵義民功(もんじゆのちえぎみんのいさおし)》など一連の義民物の上演の背景には幕末・明治期に起きた百姓一揆や自由民権運動が反映している。【小池 章太郎】。…

※「実事譚佐倉聞書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android