居腐(読み)いぐさり

精選版 日本国語大辞典 「居腐」の意味・読み・例文・類語

い‐ぐさり ゐ‥【居腐】

〘名〙 一か所にいつまでもいて、他へ移らないこと。そのところから動けないでいることを卑しめていう語。
浄瑠璃・信濃源氏木曾物語(1698頃)一「わしらがやうな数ならぬ、うき身は山をゐぐさりに、ひとり眺むる月影に」

い‐ぐさ・る ゐ‥【居腐】

〘自ラ四〙 他に移らないで一つところにいつまでもいる。また、入りびたっていることを卑しめていう。
※浄瑠璃・北条時頼記(1726)四「時頼公、月小夜姫のお部や通ひ、昼夜のわかちなく、べったりといくさり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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