平民の福音(読み)へいみんのふくいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平民の福音」の意味・わかりやすい解説

平民の福音
へいみんのふくいん

日本救世軍司令官だった山室軍平代表作で,1899年刊。同年発刊の福音書をやさしく解説した信仰書である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の平民の福音の言及

【山室軍平】より

…いったん伝道師となったが,23歳で救世軍に入り,その下足番から発足して,全生涯を救世軍の発展に献身し,東洋最初の救世軍司令官に任ぜられ,世界にも数少ない中将に昇進した。彼の説教は熱弁かつ重厚,つねに人の肺腑をつく迫力をもって知られ,平明にして庶民の実生活に即したその著《平民の福音》は実に490版を重ねた。神と人道のために,身を低くして奉仕に徹して生きた彼の軌跡は,同志社の同僚留岡幸助と並んで,社会事業開拓活動のひろい分野に及び,廃娼運動,児童保護,職業紹介,結核療養など,終始一貫,貧しき者の友として働いた。…

※「平民の福音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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