年徳神(読み)としとくじん

世界大百科事典(旧版)内の年徳神の言及

【恵方(吉方)】より

陰陽道(おんみようどう)で歳徳神(としとくじん)がいる方角。兄方,得方などとも書き,〈明きの方(あきのかた∥あきのほう)〉ともいう。その年の〈よろず良し〉という大吉の方角である。歳徳神はその年の干(かん)に当たる方角にいるとされるが,五行説では十干を陰陽に分け,甲丙戊庚壬を陽,乙丁己辛癸を陰とし,陽の干は陽徳といって徳があり,陰干は徳がないとする。そこで陰干はそれぞれ陽の干に割りあてられ,たとえば己(つちのと)の年は甲(きのえ)の方角,すなわち寅卯の間に歳徳神がいるとされる(図)。…

【正月】より

…暦の上での1年の切れめを祝う新年の行事。新年を迎えることを,年取り,年越しともいう。大晦日から元日にかけての行事に主体があるが,ほぼ1月いっぱい続く。行事の流れは,1日を中心にする大正月と,15日を中心にする小正月とに大別できるが,このほか7日の七日正月,20日の二十日正月を重視する場合もある。12月はすでに正月の始まりで,東北地方北部では,12月中に神仏の年取りがある。正月のしたくの開始は,一般には12月13日である。…

※「年徳神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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