御室御所高野山御参籠日記(読み)おむろごしよこうやさんごさんろうにつき

日本歴史地名大系 の解説

御室御所高野山御参籠日記
おむろごしよこうやさんごさんろうにつき

一巻

別称 高野御室御参籠日記

成立 久安年中 覚法法親王著

解説 原本は「又続宝簡集」に収められている。久安三年五月から同六年七月の間の数回にわたる高野山参籠の記録。もと原弊院にあったものでだれの手に成るものか不明であったのを、天保一〇年正智院道猷が調べ、奥付に「此一巻、原弊院所蔵、而其楮墨古様、当為数百年前之物也、但巻首僅闕一張紙故、莫由認何書目否焉、乃熟按文意、且以上層朱書有高与紫之二字推年代、則出於高野御室之手可以見矣、亦紫字即指紫金台寺御室云爾、因私命題曰高野御室参籠日記、以正本納於御影堂秘庫続宝簡函、期永世不朽者也」と記している。久安年中の高野山内の詳細や紀ノ川往来の様子が知られる史料である。

活字本大日本古文書(高野山文書之四)、「山岳宗教史研究叢書」三

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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