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史料 シリョウ

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デジタル大辞泉の解説

し‐りょう〔‐レウ〕【史料】

歴史研究の材料となる文献や遺物などの総称。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

史料
しりょう

過去を認識するための素材となるものを史料という。史料のないところに歴史はないといわれ、われわれは過去を直接に感知することはできない。史料という媒介物を通じて過去に迫りうるのである。歴史学において一般に史料とよばれているものは、人間の行動や思考が残したさまざまな痕跡(こんせき)である。痕跡をとどめない事柄は始めからなかったのと同然になってしまうのである。過去を知るための痕跡が史料であるから、史料の範囲がどこからどこまでと明確に特定されるわけではない。人間が書いたもの、語ったもの、すなわち文献史料は、史料のなかでとくに優越した地位を占めている。古文書、古記録をはじめ、書籍、新聞、書簡などはすべて史料である。歴史学では、文書とは差出人と受取人のあるもの、記録とは日記やメモのように自分のために記したもの、編著とは著述や編纂(へんさん)物、と分けている。しかし、法律学では、文書とは文字や符号で書かれたもの全般をさしているように、文書と記録の間も実際には不明瞭(ふめいりょう)である。人間がつくったもの、人間が触れたもの、あるいは人間が行動すること自体、すべてが史料となりうる。歌謡の歌詞のみならずメロディも歴史家の関心によっては史料となりうる。口碑伝説から遺物、出土品、遺跡、風俗習慣のすべてが史料となりうる。史料について公的なものを一等史料、私的なものを二等史料とか、オリジナルなものに優先的な地位を与え、伝聞的なものを低くみるとか、史料の価値についての評価がさまざまであるが、史料は歴史家によって求められ、発見されて史料となるのであり、何が史料となるかはテーマによって異なる。[斉藤 孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の史料の言及

【史料学】より

…歴史家が過去を再構成するに当たっては,史料によってその証拠を明らかにしなくてはならない。一般に歴史的認識のもととなるべき素材を史料というが,歴史研究の基礎であるこの史料について,いかなる素材が史料となりうるかを検討し,その固有の性格を究明し,収集・分類の方法を探究するのが〈史料学〉である。…

【和学講談所】より

…1793年(寛政5),江戸麴町の裏六番丁の宅地を借りて幕府の許可を得て創立,95年4ヵ所の町屋敷からの年々の上納金50両を下付され雑費に充当することになり,また和学御用筋は林大学頭支配が定まった。前から続行中の《続群書類従》の編集が続けられたが,1805年(文化2)表六番丁に移転し,毎年金60両の経費で〈史料〉と《武家名目抄》の編集も業務とした。中山信名屋代弘賢,関口行之,児山紀成ら常時7,8名の編纂員が従事した。…

※「史料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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