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原本 げんぽんElements

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原本
げんぽん
Elements

『幾何学原論』あるいは単に『原論』ともいう。ユークリッドの著書。前 300年頃の作といわれ,13章から成っている。この『原本』に述べられたものが,いわゆるユークリッド幾何学で,実に 19世紀の中頃まで,唯一の権威ある数学書であった。『原本』は,定義,公準,公理から,他のすべての命題を三段論法を用いて厳密に証明することにより,ギリシア数学を集大成したもので,その構成は学問的体系の範とされていた。『原本』には比例の理論,数論に関するものなど幾何学以外の内容も含まれているが,いずれも幾何学的色彩の強い扱いがなされているため,これを幾何学の書物としてみる向きもあった。

原本
げんぽん
original; Urschrift

作成者が一定の事項を表示するために確定的なものとしてつくった文書。謄本抄本に対していわれ,それらのもとになる文書。手形原本 (手形法) ,判決原本 (民事訴訟法) ,公正証書原本 (公証人法) などがその例。一般に作成者の署名押印があり,公文書の場合には法律上保存しなければならないことがある。通常は1通であるが,必要があれば数通作成することもあり,その場合は全部同一の効力をもつ。

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デジタル大辞泉の解説

げん‐ぽん【原本】

翻刻・翻訳・抄録などする前の、もとの本。「原本との異同を調べる」
一定の内容を表示するため、確定的なものとして作成された文書。謄本抄本などのもとになる文書。「公正証書原本
物事の根本。おおもと。「原本にさかのぼる」

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大辞林 第三版の解説

げんぽん【原本】

[1][0] 翻訳・引用・複写・再発行のものなどに対して、もとの書物や書類。
[0][1] おおもと。根本。 「国の殷富なるは学術の精巧なるに-し学術の精巧なるは国の殷富なるに-して/三酔人経綸問答 兆民

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原本
げんぽん

作成者がある一定の内容を表示するために確定的なものとして作成した文書。正本本、抄本などに対していわれ、そのもとになる文書をいう。たとえば、判決原本(民事訴訟法252条)、公正証書原本(公証人法42条・44条)、手形原本(手形法67条)など。原本には通常、作成者の署名捺印(なついん)があり、法律上保存しなければならない場合がある。[池尻郁夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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