心緩ぶ(読み)こころゆるぶ

精選版 日本国語大辞典 「心緩ぶ」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 緩(ゆる)

[一] (「緩ぶ」が自動詞四段活用の場合) 気がゆるむ。うちとける。
蜻蛉(974頃)中「今日おもひいづれば、むかしも心のゆるぶやうにもなかりしかば」
[二] (「緩ぶ」が他動詞下二段活用の場合) 気を許す。油断する。
※新撰六帖(1244頃)三「春は猶長き日くらし引く網に心ゆるへぬなたの浦人藤原信実〉」

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