捍撥(読み)かんぱつ

普及版 字通 「捍撥」の読み・字形・画数・意味

【捍撥】かんぱつ

琵琶の撥先をまもる飾り。金・銀・象などをはめた。唐・元琵琶歌〕詩 、捍撥に垂れて、朱絃濕(うるほ)ひ 氷泉嗚咽(をえつ)して、鶯(りうあう)澁(とどこほ)る

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の捍撥の言及

【奈良時代美術】より

…貼り付けられていた羽毛はほとんど剝げ落ちているが,唐朝風婦人の肉色には彩色が施され,柔らかな細線描写の下描きの素描がおおまかに墨描されており,西域画にみられる樹下美人図形式を踏襲している。唐朝の平遠山水風に麻布に描かれた白描の墨絵や,周囲に山水の描かれた《東大寺山界四至図》のほかに琵琶や阮咸(げんかん)などの楽器の捍撥(かんぱち),すなわち撥のあたる皮張りの表面に濃彩画がある。また水精荘沈香木画箱や,蘇芳染金銀山水絵箱には金銀泥絵の山水画がみられる。…

※「捍撥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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