普及版 字通 「捍」の読み・字形・画数・意味
捍
10画
(異体字)扞
6画
[字訓] まもる・ふせぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は旱(かん)。〔説文〕十二上に扞を正字とし、「(そこな)ふなり」と訓し、〔玉〕に「衞るなり」という。扞衛の意には、金文に干・を用い、干吾(かんぎよ)・という。干は盾の象形。〔列子、楊朱〕に「肌膚は以て自ら捍禦するに足らず」というのは、その後起の字である。
[訓義]
1. まもる、ふせぐ。
2. ゆごて。
3. 悍と通じ、たけだけしい、あらい、はげしい。
4. 捍然、かたいさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕捍 コバム・マモル・トル・キル・スマフ 〔字鏡集〕捍 コバム・フセク・マホル・フルフ・ハラフ・セムカフ・トル・キル・タモツ・スマフ・ハル・スツ・ユル・ホソク
[語系]
捍・扞han、干kanは同系の語。抗khangも声義の通ずる字である。
[熟語]
捍遏▶・捍衛▶・捍格▶・捍隔▶・捍患▶・捍拒▶・捍禦▶・捍圉▶・捍護▶・捍制▶・捍然▶・捍塞▶・捍敵▶・捍撥▶・捍辺▶
[下接語]
救捍・勁捍・険捍・射捍・遮捍・剽捍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報