…1813刊)に載っている帯の結び方には,さげ下結び,小竜結び,よしお結び,路考(ろこう)結び,引上げ結び,引結び,しんこ結び,はさみ結び,高雄結び,引締め,文庫結び,吉弥結び,小万結び,立結び,島原結び,一つ結び,だらり結び,文庫くずし,千鳥結び,おいそ結び,おたか結びの21種があるが,実際にはもっといろいろな結び方があったようである。 武家では打掛(うちかけ)下に締める帯をとくに掛下帯といい,5寸前後の中幅で,多くは繻子地に美しい草花の文様がししゅうされていたが,中にはビロード地にししゅうしたものもあった。白地の掛下帯は主として婚礼に使われていたようである。…
※「掛下帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」