最新 地学事典 「擬蹄類」の解説
ぎているい
擬蹄類
学◆Subungulata 英◆subungulates
原始有蹄類のいくつかの目の総称。近蹄類とも。最初,有蹄目のうち真有蹄類(Ungulata Vera)に対する原始的な有蹄類5亜目(岩狸・長鼻・鈍脚・髁節・弓歯)の総称として提唱(W.H.Flower et al.,1891)。M.Schlosser et al.(1925)はアフリカ起原の4亜目(重脚・岩狸・長鼻・海牛)の総称として擬蹄目を用いた。のちにこれらが目に昇格し,海牛目から束柱目が独立して5目の総称となった(A.S.Romer, 1966)。G.G.Simp- son(1945)は準蹄上目(Paenungulata)のもとに7目(汎歯・恐角・火獣・長鼻・重脚・岩狸・海牛)を含めた。M.C.McKenna(1975)は長鼻・海牛・束柱の3目をテチテリア類(Tethytheria)にまとめた。前記の経緯から,擬蹄類を正規の分類名として使うのは適当ではない。
執筆者:犬塚 則久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

