前記(読み)ぜんき

精選版 日本国語大辞典 「前記」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐き【前記】

〘名〙
① かつてしるした文書記録前代の記録文書。旧記。〔後漢書‐班固伝〕
② (━する) 前の部分に書きしるすこと。また、書きしるした箇条前述
※殿村篠斎宛馬琴書簡‐天保四年(1833)七月一三日「続西遊記よりすぢはとほりて、宜しきことなきにあらず。しかれども、狐に着せたる猿の面にて、前記の余涎を䑛るの外無之候」

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デジタル大辞泉 「前記」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐き【前記】

[名](スル)
本文の前に書き記すこと。また、そのもの。前書き。「編集前記
その文章より前の部分に書くこと。「概略前記する」
前代の記録文書。旧記。
[類語]前述前掲前出上記上述先述既述

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