教会スラブ語(読み)きょうかいスラブご(英語表記)Church Slavonic language

改訂新版 世界大百科事典 「教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説

教会スラブ語 (きょうかいスラブご)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説

教会スラブ語
きょうかいスラブご
Church Slavonic language

古期教会スラブ語が 12世紀以降次第に各地方言の色彩を帯びて形成された中期スラブ語。中世を通じて宗教学術用語であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の教会スラブ語の言及

【古代教会スラブ語】より

…さらにこの言語はその第1期(〈キュリロス・メトディオス語〉ともいわれる)にマケドニア(当時のブルガリアの一部)の方言を基礎としているので,ブルガリアでは〈古代ブルガリア語〉と呼ばれている。古代教会スラブ語はスラブ語中でもっとも古風であり,個々のスラブ語で失われた古い特徴をよく保っている。そのため印欧(インド・ヨーロッパ)語比較文法ではスラブ祖語のかわりに用いられるが,いくつかの特徴によりスラブ語派の南のグループに属することが明白である。…

【ロシア文学】より

…民衆文化はロシアの近代化・西欧化の大波の底で生き続け,L.トルストイやモダニズム時代の作家たち,今日の農村派文学の作家たちに霊感を与え続けている。
[東方正教]
 ロシアはローマからではなく,東方のビザンティン帝国からキリスト教を取り入れ,それと同時にギリシア語の強い影響を受けた教会スラブ語(古代教会スラブ語)を文語として受け入れた。このことはラテン語とカトリックで統一された,いわゆる〈ラテン的中世〉と異質の文化を生むもととなった。…

※「教会スラブ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android