森部湖十(読み)もりべ・こじゅう

朝日日本歴史人物事典 「森部湖十」の解説

森部湖十

没年:元文3.7.27(1738.9.10)
生年:延宝5(1677)
江戸前・中期の俳人。曾氏,深川氏なども称す。別号は,亀休板,木者庵,老鼠,老鼠肝など。江戸の人。榎本其角系俳人。湖十が江戸俳人として活躍するのは,其角七回忌集『二のきれ』以降のこと。それ以前は,上方あたりを漂泊していたという(『宗祇戻』)。さほど親炙していたとは思われない其角であるが,その点印は小川秋色の手を経て,湖十の手に渡る。『俳家奇人談』は,容貌怪異で法衣をまとい,常に酒気を帯びていたと伝えられる。<参考文献>白石悌三『湖十覚書』(『俳文学論集』)

(楠元六男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森部湖十」の解説

森部湖十 もりべ-こじゅう

深川湖十(ふかがわ-こじゅう)(初代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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