極限作業用ロボット(読み)きょくげんさぎょうようロボット(その他表記)robots for critical work condition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極限作業用ロボット」の意味・わかりやすい解説

極限作業用ロボット
きょくげんさぎょうようロボット
robots for critical work condition

人間が身をさらせない過酷な環境条件下で使用される高度なロボット通産省大型プロジェクト"Advanced Robot Technology Research"として 1983年から8ヵ年計画の研究テーマで,工業技術院研究所と2団体,18社が参加して進められた。このプロジェクトでは次の3つの具体的課題技術が取り扱われた。 (1) 実用原子力発電施設作業ロボット (原子力用ロボット) 。 (2) 海底石油生産支援ロボット (海洋ロボット) 。 (3) 石油生産施設防災ロボット (防災ロボット) 。ここで開発された基盤技術としては,知的遠隔制御のための複合ディスプレイ技術,テレイグジスタンス (遠隔臨場感) 技術,動力技術,触覚技術などがある。固有要素技術としては,視覚情報処理,多本指マニピュレータ,移動・推進技術,情報可視化・音響映像技術などがある。

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