朝日日本歴史人物事典 「武井周作」の解説
武井周作
江戸後期,江戸日本橋長浜町の蘭方医。名は好一。櫟涯と号した。天保2(1831)年刊の『魚鑑』の著者。同書は民間の生活実用書で,魚について和名,地方名,俗称,本草綱目の漢名,産地,形態,生態,料理法などを著述。明治18(1885)年に『勧農叢書』のひとつとして東京有隣堂より刊行。他に文政2(1819)年に『江戸今世医家人名録』(共編)がある。<著作>平野満解説『魚鑑』(生活の古典双書)
(伊藤康宏)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報