泌乳能力(読み)ひにゅうのうりょく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泌乳能力」の意味・わかりやすい解説

泌乳能力
ひにゅうのうりょく

乳利用が主体となる乳牛ややぎの乳生産に関連する量的形質総称。さらに分けると,一泌乳期間中における総乳量,泌乳期間の長さ,平均日量,最高日量,最高期,総乳脂量,平均乳脂量,平均乳脂日量,総固形物量,平均固形物量,平均固形物率,平均固形物日量,総蛋白質量,平均蛋白質率,平均蛋白質日量などがあり,これら生産量のほか搾乳性などが対象となる。泌乳開始後,毎日の乳量の変化を図示したものを泌乳曲線といい,動物によりこの型に違いがみられる。乳牛の能力検定を実施する場合,日本においては普通,以上の形質のうち総乳量,平均乳脂率,総乳脂量について行われ,泌乳期間は 305日と 365日の2種に分れている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android