流体摩擦(読み)リュウタイマサツ(その他表記)fluid friction

デジタル大辞泉 「流体摩擦」の意味・読み・例文・類語

りゅうたい‐まさつ〔リウタイ‐〕【流体摩擦】

粘性をもつ流体が物質表面に及ぼす摩擦

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流体摩擦」の意味・わかりやすい解説

流体摩擦
りゅうたいまさつ
fluid friction

粘性のある流体が流路中を流れる場合および粘性のある流体中を物体が運動する場合に物体表面と流体間には,流体の粘性に基づく剪断力が働く。この摩擦作用を流体摩擦という。流体内部においても速度勾配がある場合では,相接する流体間に剪断力が働く。この場合の流体摩擦を内部摩擦ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の流体摩擦の言及

【摩擦】より

…(3)境界摩擦 固体面を潤滑剤の吸着膜や潤滑剤との反応膜でおおった状態では,金属の摩擦係数としては0.1~0.3程度の値が一応の目安になるが,条件による変化が大きい。(4)流体摩擦 軸受などで,固体面間に数μmから100μm程度の薄い流体潤滑膜を介在させた流体潤滑状態における摩擦係数は,乾燥摩擦や境界摩擦に比べてずっと小さいのが特徴である。流体として潤滑油を用いた場合には,ふつう10-3程度であって,気体を用いた場合には10-6~10-7の値が得られている。…

※「流体摩擦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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