…他方,世界の総漁業生産量は1970‐75年の平均年率-0.32%の停滞から,75‐81年には平均3.55%の伸びに転じているから,結局200カイリ制はそれが漁業生産に抑制的に働いた面よりも,沿岸・近海漁業に新たな条件と刺激を与え促進的に作用した面のほうが,世界全体としてはより大きかったといえるであろう。
[水域別生産および漁獲可能量]
世界の漁業生産の大部分は海面からの漁獲である。中国のように内水面漁業の比重の大きな国もあるが,世界全体の内水面漁業生産は11%(1981)にすぎない。…
※「漁獲可能量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」