潸々(読み)さんさん

精選版 日本国語大辞典 「潸々」の意味・読み・例文・類語

さん‐さん【潸潸・滲滲】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 涙の流れるさま。さめざめ。
    1. [初出の実例]「泥深武州墓、下轎涙潸々」(出典:山陽遺稿(1841)詩集・六・入摂)
    2. 「孤独の涙が滲々(サンサン)と流れ落ちる」(出典:水彩画家(1904)〈島崎藤村〉一一)
    3. [その他の文献]〔元稹‐台中鞫獄憶開元観旧事詩〕
  3. 雨の降るさま。〔貢奎‐懐胡則大詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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