文献(読み)ブンケン

デジタル大辞泉 「文献」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐けん【文献】

《「献」は賢人の意》
昔の制度文物を知るよりどころとなる記録や言い伝え。文書
研究上の参考資料となる文書・書物。「参考文献
[類語]書物書籍図書書冊ブック典籍古典冊子書巻ふみ著作著書

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精選版 日本国語大辞典 「文献」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐けん【文献】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「文」は書籍、「献」は賢人の意 ) 昔の制度文物を知るためのよりどころとなる記録や言い伝え。また、単に文書、制度。
    1. [初出の実例]「既嫌文字飲、縁何足文献」(出典:艸山集(1674)一四・和李梁谿戒酒詩並序)
    2. [その他の文献]〔論語‐八佾〕
  3. 研究の参考資料となる書物・文書。
    1. [初出の実例]「卒業論文には〈略〉東洋の文献を使用しても好い」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉二三)

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普及版 字通 「文献」の読み・字形・画数・意味

【文献】ぶんけん

典籍と賢者。制度・文物を検証するもの。〔論語、八〕夏の禮は吾(われ)能く之れを言ふも、杞(夏の後)はするに足らざるなり。殷の禮は吾能く之れを言ふも、宋(殷の後)はするに足らざるなり。獻足らざるの故なり。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「文献」の解説

文献

刊行された印刷物英語documentは,媒体の如何にかかわらず記録されたもの一般の総称であり,これが「文献」と訳される場合が多いが,日本語文脈では,個人の手紙や録音物,ビデオ録画までも「文献」と呼ぶことはない.「資料」や「文書」という語と比較した場合,「文献」という用語は,特定のテーマをよく知るための拠り所典拠となるものの総称として使われている.

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