点紋粘板岩(読み)てんもんねんばんがん

岩石学辞典 「点紋粘板岩」の解説

点紋粘板岩

knotenschiefer: 点紋頁岩や点紋片岩で,やや球状または多面体状の顕著な塊を含む特徴があり,点紋は明瞭に個々に区別できる鉱物で構成されていることが多い[Naumann : 1838, 1858].ローゼンブッシュ花崗岩の周囲に発達する変成帯の最外部ゾーンに点紋粘板岩として記載した[Rosenbusch : 1887].ドイツ語のKnotenは結び目状の意味.
spotted slate: 粘土質の岩石が低度から中度の接触変成作用を受けて変化した接触変成岩.変成作用によって無数の部分で変成拡散作用や変成分化作用が行われ,その中心点に向かって部分的な再構築が行われる.特定の鉱物ができるわけではない.発達が妨げられたため,個々の鉱物は不完全なままの斑点として絹雲母質の物質の多いフェルト状の基質の中で凝固した[Harker : 1932, Naumann : 1858].このような点紋岩には適当な英語の名称がないので,ドイツ語のフレックシイフェル(Fleckschiefer),フルヒトシイフェル(Fruchtschiefer),ガルバンシイフェル(Garbenschiefer),点紋粘板岩(Knotenschiefer)などが使用されている[Tomkeieff : 1983].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

関連語 端山

最新 地学事典 「点紋粘板岩」の解説

てんもんねんばんがん
点紋粘板岩

spotted slate

雲母・緑泥石の点紋状集合体や紅柱石・菫青石などの斑状変晶が発達する泥質の接触変成岩。一般に再結晶は十分ではなく,しばしば原岩の構造が残り,著しい片状構造を示すものがある。そのようなものは,特に点紋雲母片岩と呼ばれる。接触変成帯の低温部に特徴的な岩石で,斜長石斑状変晶の発達した結晶片岩呼称として日本で用いられる点紋片岩(spotted schist)とは異なる。H.Rosenbusch(1877)が,Vogesenの接触変成帯の研究で初めて使用。

執筆者:

参照項目:点紋片岩

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...

三寒四温の用語解説を読む