…このため,火災の発生をいちはやく人に知らせ,初期消火,消防署への通報等で被害を減らそうとする設備が火災感知器である。火災により発生する熱,煙のどちらを感知するかにより構造的に熱感知器と煙感知器の2種類に分かれ,一般に煙感知器のほうが,熱容量の影響を受ける熱感知器より作動時期が早いといわれている。感知器の感度は高いほうが早期に火災を発見できるが,日常生活にはストーブからの発熱,会議室での喫煙など火災初期と類似の現象が多く,感度を上げると非火災報(火災でないのに感知器が作動すること)が増えるなど,早期発見と日常の利便さとが相反する結果となる。…
※「熱感知器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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