片腹痛(読み)かたはらいたい

精選版 日本国語大辞典 「片腹痛」の意味・読み・例文・類語

かたはら‐いた・い【片腹痛】

〘形口〙 かたはらいた・し 〘形ク〙
※小右記‐長和三年(1014)一二月八日「式部卿宮可定頼朝臣云々、左府大怒、吐無量悪言、言及主上、聴者寒心、一有事縁、一為中宮宮司云々、極有片腹痛御詞云々」
※玉葉‐養和二年(1182)正月二〇日「此日、男方結縁経供養、講師忠玄説法、与女房一品経玄隔、太片腹痛歟」
浄瑠璃出世景清(1685)四「十蔵からからとわらひ、其いましめにあひながら某をつかまんとは、うでなしのふりずんばいかたはらいたし事おかし」
[語誌]「かたわらいたし(傍痛)」は、古くは発音、表記とも「かたはらいたし」であったが、これが「片腹痛し」と意識され、一般に語中の「は」が「わ」に変化した平安末期ごろ以降も「かたはら」の発音を残したもの。
かたはらいた‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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