猿海道村(読み)さるかいどうむら

日本歴史地名大系 「猿海道村」の解説

猿海道村
さるかいどうむら

[現在地名]一宮市丹陽たんよう猿海道さるがいどう

森本もりもと村の南東にあり、近郷の一之宮いちのみや村へはわずか二〇町を隔てる小農村。村高三九四石二斗は一円蔵入地、田一五町五反余、畑もわずかに六町一反余。「寛文覚書」にみる家数は三五、人数一七六とある。「徇行記」は「上ノ村々ヨリ水潦落タマリ卑湿ノ地ナリ、吾鬘ト此村ハ至テ地低ナル所ナリ、村北ニ一円ヲカケ回セリ、是ニテマツ半ハ水潦ヲ避ルト也、上ノ森本村アタリトハ勾配凡ソ二尺ホトモ当村ノ地卑シトイヘリ(中略)此村高ニ準シテハ戸口多ク、佃力足リ越高又ハ出作モアリ、其高凡ソ四百石ホトアリ、鍬数ハ七十丁ホトモアリ、村民細民ハカリニテ貧村ナリ」と述べる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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