田毎の月(読み)タゴトノツキ

デジタル大辞泉 「田毎の月」の意味・読み・例文・類語

たごと‐の‐つき【田毎の月】

長野県更級さらしな冠着かむりき姨捨おばすて山)のふもとの、小さな水田一つ一つに映る月。名月として知られる。たごとづき。→姨捨山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の田毎の月の言及

【階段耕作】より

…傾斜地は降雨などによる土壌浸食が著しいため,通常は森林や永久草地として利用されることが多いが,国土が狭小で人口密度が高い場合には,耕地がしだいに傾斜地に拡大し,階段耕作によって“耕して天に至る”景観が出現する。日本においても,瀬戸内海沿岸地域を中心として階段耕作は全国的に広く見られ,水田における顕著な例として,長野県の“田毎の月”は有名である。しかし傾斜が急であるほど作業能率は落ち,耕作者には過酷な労働を強いる方式でもある。…

【冠着山】より

…更級(さらしな)郡と東筑摩郡の境界をなす。安山岩からなる険しい山で,北麓斜面は階段状の水田が展開し,〈田毎(たごと)の月〉として観月の名所となり,《古今集》などの和歌で知られる。長野県を東北信と中南信に分ける自然的・人文的境界線に当たり,ここを境にして気候や景観が大きく変化する。…

※「田毎の月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android