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姨捨山 おばすてやま

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

姨捨山
おばすてやま

「冠着山 (かむりきやま)」のページをご覧ください。

姨捨山
おばすてやま

老人を山野に遺棄するという昔話。信州の姨捨山のようにこれを伝説として語っている場所もある。姨捨山の昔話は3通りあり,いずれも親孝行を主題としている。 (1) 捨てられに行く老母が,道々木の枝を折って捨てて行く。

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デジタル大辞泉の解説

うばすて‐やま【姨捨山】

おばすてやま
(「姥捨山」と書く)役に立たなくなった老人を山に捨てたという伝説から、組織などで、年をとってあまり役に立たなくなった人を移しておく部署や地位のたとえ。

おばすて‐やま〔をばすて‐〕【姨捨山】

長野県千曲(ちくま)市にある冠着(かむりき)山の別名。標高1252メートル。古くから「田毎(たごと)の月」とよばれる月見の名所。更級(さらしな)に住む男が、山に捨てた親代わりの伯母を、明月の輝きに恥じて、翌朝には連れ戻しに行ったという、姨捨て伝説で知られる。[歌枕]
「わが心なぐさめかねつ更級や―に照る月をみて」〈古今・雑上〉

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百科事典マイペディアの解説

姨捨山【おばすてやま】

長野県千曲市南部の山。〈うばすて〉山とも。冠着(かむりき)山ともいい,標高1252m篠ノ井線姨捨駅付近をさすこともある。小区画の田が階段状に並び,田毎(たごと)の月と呼ばれる観月の名所で,山腹に長楽寺観月堂がある。
→関連項目更埴[市]月見

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大辞林 第三版の解説

うばすてやま【姨捨山】

おばすてやま【姨捨山】

◇ 長野盆地南部にある冠着かむりき山の別名。海抜1252メートル。古来、田毎の月で知られた観月の名所。棄老伝説があり「大和物語」「今昔物語集」などに伝わる。うばすてやま。⦅歌枕⦆ 「わが心なぐさめかねつ更級や-に照る月をみて/古今 雑上
昔話の一。年老いた親を山中に捨てなければならなくなることに端を発する話。捨てないで家で隠し養っていた親の知恵によって隣国からの難題を解き、以後棄老の掟をやめるという型と、捨てに行った子が道々での親の愛に感動して連れ帰る型とがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

姨捨山
おばすてやま

長野盆地の南西部にある山。千曲(ちくま)市、筑北(ちくほく)村の境にそびえ、古来姥捨(うばすて)山伝説のある山として知られる。標高1252メートル。山容は円頂丘をなし、標高は高くないが全体に険しく全山森林に覆われている。JR篠ノ井(しののい)線がこの下をトンネルで抜ける。一名、姨母棄(おばすて)山、冠着(かむりき)山、更級(さらしな)山などともいわれ、伝説のほか、月の名所としても平安時代以来知られている。伝説は『大和(やまと)物語』に出ているのが初めで、ついで『今昔(こんじゃく)物語』にも現れ、さらに世阿弥(ぜあみ)の謡曲『姨捨』ともなった。それ以前は冠(かんむり)山といっていた。また、この山は長野市と松本市方面を結ぶ東山道(とうさんどう)の支道をはじめ、中世から近世にかけての善光寺(ぜんこうじ)道が通過していたので山頂の南に一本松峠、北に猿ヶ馬場(さるがばば)峠などがあり、後者は最近この一帯を聖(ひじり)高原と称し県立自然公園になっている。また、長野盆地に臨む斜面一帯は小さな水田が階段状に並び、篠ノ井線姨捨駅近くの長楽(ちょうらく)寺は、階段状の水田に映る月(田毎(たごと)の月)や、対岸の鏡台(きょうだい)山に昇る月の名所にもなっていて、その観月堂には多くの句碑があり、松尾芭蕉(ばしょう)や能因(のういん)法師、藤原定家らがここの月や山に関し詠じている。国の名勝として1999年(平成10)に「姨捨(田毎の月)」が指定された。[小林寛義]
『西沢茂二郎著『姨捨山 聖山の歴史』(1966・坂井村冠山・聖山高原周辺の史実と文化財刊行会)』

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世界大百科事典内の姨捨山の言及

【姥捨山】より

…伝説としても広く分布している。《大和物語》の話は有名で,信濃更級(さらしな)の姨捨(おばすて)山の地名由来になっている(冠着(かむりき)山)。東北地方では60歳を〈木の股年〉と呼び,この歳になると,山の木の股にはさんで捨てると伝えている。…

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