真木大堂(読み)まきおおどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真木大堂」の意味・わかりやすい解説

真木大堂
まきおおどう

大分県豊後高田(ぶんごたかだ)市田染(たしぶ)にある馬城山(まきさん)伝乗寺(でんじょうじ)の学問所。もと六郷満山本山(ろくごうまんざんもとやま)本寺の一つであった伝乗寺は、平安時代には七堂伽藍(がらん)を連ねたと伝えられるが、現在は廃寺となり、江戸時代に再建された真木大堂と収蔵庫のみが残存する。収蔵庫には平安後期作の木造阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)、木造不動明王および二童子立像、木造大威徳明王像、木造四天王立像の九体(いずれも国重要文化財)が安置されている。

[中山清田]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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