日本大百科全書(ニッポニカ) 「真空開閉器」の意味・わかりやすい解説 真空開閉器しんくうかいへいきvacuum switch 真空容器中に封入された接触部で開閉を行わせる開閉器(スイッチ)。水銀柱100万分の1(10-6)ミリメートル以上の真空中では絶縁耐力が非常に高いので、その中でアークが発生してもただちに消弧(しょうこ)する。このため電流さい(裁)断現象を生じ、過大電圧発生の原因となった。しかし、接点材料により電流の遮断現象が異なることがわかり、適切な接点材料の採用により解決された。短絡電流を遮断できるものもあり、これは真空遮断器とよばれる。[岡村正巳][参照項目] | スイッチ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例