最新 地学事典 「石炭化作用」の解説
せきたんかさよう
石炭化作用
coalification
植物遺体が泥炭として堆積物中に固定・埋没後,褐炭・亜瀝青炭・瀝青炭を経て,最終的に無煙炭からグラファイトへと変化する作用。物理的影響力としては熱・圧力・反応時間などがある。現象としては成分中のCの増加で示される。熱は,埋没した深さによって変化する(100mごとに3~5℃上昇)が,一般には古生代石炭でも200℃以下。火成岩の迸入による高温は例外である。圧力は,埋没後その炭層に加えられた続成作用と地殻運動の影響による。深さによる温度と静水圧の増加は成分中の水分と揮発性成分を減少させる。地域的には石炭化の促進が強い地殻変動によると解釈している場合もある。バクテリアによる生化学的反応が石炭化の程度に大きな影響を与えるという見解もある。
執筆者:徳永 重元・秋山 雅彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

