硬膜定着液(読み)こうまくていちゃくえき(その他表記)hardening fixer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬膜定着液」の意味・わかりやすい解説

硬膜定着液
こうまくていちゃくえき
hardening fixer

写真感光材料の乳剤膜を硬膜しながら定着を行う溶液

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の硬膜定着液の言及

【定着】より

…通常,写真の定着液としてチオ硫酸ナトリウム240~400gを水1lに溶解した溶液が使われ,チオ硫酸ナトリウムの分解を防ぐ目的で少量の亜硫酸ナトリウムを加え,また酢酸を加えて酸性にして使用する。定着液には写真感光層のゼラチンを硬化させて傷がつかないようミョウバンなどの硬膜剤を加えることが多いが,このような定着液を硬膜定着液という。また,定着剤としてチオ硫酸アンモニウムを使用,あるいはチオ硫酸ナトリウムと塩化アンモニウムを併用すると定着速度が速くなり,迅速な仕上げが行われる。…

※「硬膜定着液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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