空なる(読み)むなしくなる

精選版 日本国語大辞典 「空なる」の意味・読み・例文・類語

むなしく【空】[=むなしゅう]なる

  1. 死ぬ。死んでしまう。
    1. [初出の実例]「弾く人もむなしくならば琴の音もうつせみのみや今はしらべん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
    2. 「馬より倒に打落されて、血を吐て空(ムナシ)く成にけり」(出典太平記(14C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android