… 日本の竜宮の観念の代表は,浦島太郎の訪れた竜宮城であって,美しい乙姫がおり,楽しい豪華な異郷である。このような竜宮観は昔話にも現れ,たとえば竜宮童子においては,爺が淵に柴をなげ入れたお礼に,淵の底の屋敷から来た竜宮童子は爺に富をもたらし,後に火男(カマド神)になったといい,竜宮女房では,花を水中に献じた男は,そのお礼として竜宮の美女を妻にもらうのである。他方において竜宮城は死者の国,ことに恨みをいだいて死んだ人々の集まる他界とも考えられ,《平家物語》巻11の安徳天皇入水の条にもそれが示唆されており,現代の民間信仰にも残っている。…
※「龍宮女房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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