筆の立ち所(読み)ふでのたちど

精選版 日本国語大辞典 「筆の立ち所」の意味・読み・例文・類語

ふで【筆】 の=立(た)ち所(ど)[=立(た)て所(ど)

紙の上に筆をおろして、字を書く場所。「筆の立ち所も知らず」で、嘆きや悲しみのために字の乱れたさまをいう。
蜻蛉(974頃)下「霞にたちこめられて、ふでのたちどんしられねば」
※高野本平家(13C前)九「此文をあけて御覧ずるに〈略〉筆のたてともよのつねならず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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