筆の立ち所(読み)ふでのたちど

精選版 日本国語大辞典 「筆の立ち所」の意味・読み・例文・類語

ふで【筆】 の=立(た)ち所(ど)[=立(た)て所(ど)

  1. 紙の上に筆をおろして、字を書く場所。「筆の立ち所も知らず」で、嘆きや悲しみのために字の乱れたさまをいう。
    1. [初出の実例]「霞にたちこめられて、ふでのたちどんしられねば」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
    2. 「此文をあけて御覧ずるに〈略〉筆のたてともよのつねならず」(出典:高野本平家(13C前)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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