経緯絣(読み)たてよこがすり

精選版 日本国語大辞典 「経緯絣」の意味・読み・例文・類語

たてよこ‐がすり【経緯絣】

  1. 〘 名詞 〙(たていと)と緯(よこいと)にかすり糸を使って、これを組み合わせてかすり模様を織り出した織物

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の経緯絣の言及

【イカット】より

…その絣糸を作る最も素朴な技法がいわゆる〈括り絣〉,つまりイカットの技法である。絣糸の用い方によって,(1)経絣(たてがすり)warp ikat,(2)緯絣(よこがすり)weft ikat,(3)経および緯絣warp and weft ikat(経と緯の絣糸が別個の文様を構成するもの),(4)経緯絣(たてよこがすり)double ikat(経と緯の絣糸の重なりによって一つの模様が構成されるもの)に分けられ,さらに未開人の腰蓑などに見られるような,絣糸をそのまま垂らした状態のものを,(5)プロト(原)・イカットproto‐ikatと称する。文様織としては絣糸を平織にするだけのきわめて単純なものであるから,エジプト,インド,ペルシア,トルキスタン地方をはじめ,東南アジア,中国,日本,さらに中南米など世界的に広く分布している。…

【絣】より

…織る前にあらかじめ文様にしたがって染め分けた糸(絣糸)を用いて織り上げた模様織物。製織の技術そのものは単純な平織であっても,経糸(たていと)に絣糸を用いた〈経絣〉,あるいは緯糸(よこいと)に絣糸を用いた〈緯絣〉,また経・緯両方に絣糸を用いた〈経緯絣〉によって多様な文様を織り出すことができる。このため古くから世界の各地で行われた。…

※「経緯絣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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