置土産今織上布(読み)おきみやげ いまおりじょうふ

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「置土産今織上布」の解説

置土産今織上布
おきみやげ いまおりじょうふ

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
並木三四助 ほか
初演
寛政10.8(大坂・市川熊次郎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の置土産今織上布の言及

【五大力恋緘】より

…1737年(元文2)大坂曾根崎新地の湯女(ゆな)菊野らが薩摩侍に殺された5人斬り事件を題材とする。この事件は人形浄瑠璃では77年(安永6)大坂初演の《置土産今織上布(おきみやげいまおりじようふ)》,88年(天明8)大坂初演の《国言詢音頭(くにことばくどきおんど)》,歌舞伎では92年(寛政4)大坂初演の《五人切五十年廻(ごにんぎりごじゆうねんかい)》,同年京都初演の《薩摩節五人切子(さつまぶしごにんきりこ)》などですでに劇化されており,本作はそれらをふまえて成立したが,源五兵衛,三五兵衛や江戸上演本(後述)の小万の名は近松門左衛門作《薩摩歌》から採った。千島家の若殿に遊蕩をすすめる笹野三五兵衛は,大坂曾根崎新地の芸子菊野にしつこく言い寄るので,菊野は勝間源五兵衛にうわべだけの愛人になってもらう。…

【菅専助】より

…現存の作品数33編,そのうち単独作10編,合作23編で,時代物,世話物の双方にわたっているが,世話物のほうを得意とし,また先行作を巧みに翻案,改作して当時の上演様式にふさわしい作品に作り上げた点に特色がある。世話物の代表作のうち《紙子仕立両面鑑(かみこじたてりようめんかがみ)》(1768),《伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)》《けいせい恋飛脚(こいびきやく)》(ともに1773),《桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)》(1776),《置土産今織上布(おきみやげいまおりじようふ)》(1777)は,いずれも改作物であり,時代物の代表作《摂州合邦辻(せつしゆうがつぽうがつじ)》(1773)も同種の作品である。時代物ではほかに《有職鎌倉山(ゆうしよくかまくらやま)》(1789)などが著名である。…

※「置土産今織上布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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